ココロから森を感じたら、きっと森に感謝したくなる!
もう一度、森の中に入って思い出そうよ、私達日本人のスピリット!
一度森とのつながりを持てば、今の暮らし、生き方をもう一度見直すきっかけ
になります。
忘れていた人、思い出すはずです。
初めての人、きっとココロが喜びます。
実際に大きな森にいけなくても、ちょい郊外の里地の散歩、
近くの公園の木々やお稲荷さんの林でもいい。
日本の木にゆかりのものを身近においたり、
森の写真を見たり本を読んだり。。。
森と私達一人ひとりがつながること。
待ったなしの環境問題や経済主義による社会の疲弊、混乱する福祉環境、
つながりのない社会。。。
人としての本当の幸せ、自分らしい生き方が出来る暮らしはどんなものか、
自然環境を守りながら、持続的に発展するってどういうことか、
今の社会は出口のないトンネルのような状況です。
そんな今の私達の生き方、暮らし方をあるべき方向に戻して、
未来につなげてくれる知恵は私達が暮らす日本の森にあります。
未来に紡いでいく知恵
古代より自然と調和しながら生きてきた日本人。
私達は森とともに生き、森の恵みに感謝し、森を育み暮らしてきました。
縄文時代から栗やどんぐりを食べ、山を始めまわりの自然の全てに神を
見てきました。
また稲作が始まると、森から湧き出る豊富な水脈を活かして田や畑を耕作し、
燃料や家屋の材は周囲の林を萌芽で育てながら材を採り、
落ち葉を堆肥にするという素晴らしい循環社会を育んできました。
その谷戸に見られるような里山の環境は、人の手が入ったことで多様な
自然環境をつくり、世界に類を見ない程生物多様性の高い環境が
形成されてきました。
また土壁と木の家に暮らし、紙を漉き、竹や藁を使って生活道具を整え、
麻を植え蚕を育てて絹糸を紡いで布を織り、四季折々の自然に添って
丁寧に暮らしてきました。
もちろん、歴史的にもいわゆる農民は貧しい暮らしの上、
旱魃などの自然災害にも見舞われ、苦しい環境だったことは事実です。
ですがそういった自然の猛威に時には戦いながらも、西洋文明のように
自然を征服するといった思想や技術ではなく、
あくまでも自然の営みに添って自然の恵みを活かしてきた暮らしの知恵、
生き方は日本人としてのもっとも誇れるスピリットだと思います。
その忘れられかけている日本人のスピリットは、もう一度一人一人が
森を楽しみ、森を知り、森とつながれば、自ずと思い出されるはずです。
それが、自然と調和した暮らしへの気づきとなり、
人と人、また自分自身ともつながりのある生き方を
取り戻すでしょう。
その知恵や感性を未来につなげることが出来るのも
豊かな「もり」のおかげです。