Thank Forest

◇森づくりってどうよ！−３

そうこうしているうちに２年以上たった頃、

「いったい、私はなにやってんの病」にかかりました。

店舗デザインという仕事をフリーランスで続けてきましたが

この仕事は、スクラップアンド＆ビルドを繰り返し、自分でも

疑問を持ちながらも生活のために続けてきたような仕事でした。

３０過ぎてから一生をかけられるライフワークをみつけたいともがきながら

４０を超えてはたと、何も変わっていない自分を気づき、

多いに落ち込んだのでした。

そう。。。思い返せば、大学進学に悩んでいた頃、今と違って

圧倒的に情報のない時代でしたが（特に地方ならなおさら）、

直感的に、２０年後はきっと「環境」の時代がくると感じていて

その当時、日本の大学で環境について学べる学部はなく、アメリカンセンターに

通ってアメリカの大学を調べたりしたことを思い出しました。

自然環境について関わりたい、暮らしの環境について関わりたい、

そんな漠然とした思いがあったんではないかと。。。

そんな私が、なんで商業デザインなんかやってきたんでしょうかね〜。

まちづくりにも興味があって、ボランティアもしてきたけどこちらも

なかなか形にならず、なんか、違う〜〜〜という閉塞感が一杯でした。

そしてもう自分の人生これ以上ごまかしてはいかんと、

そうか、「森へ入ろうやないか！」となったわけです。

◇森づくりってどうよ！−２

その後、数回さがみの森に通ったけれど、なんとその後妊娠発覚。

この年は、北アルプスの通称裏銀座を縦走したり、秋は八ヶ岳縦走と

山歩きの登り納めをした感じ。

その後一気に山から遠ざかり、お乳とうんちの格闘の日々となりました。

山歩きだして数年、主には関東近郊と長野しかいってませんが、

四季折々の自然の様子、森林限界を超えた雲の上の世界と

仕事の鬼であった３０過ぎまでには味わったことのない世界を

堪能できたのでした。

と、同時に、その頃はよくわからないままだったけれど、

凄く癒されるような、きらきらとした清輝を感じる森もあれば

暗く沈んで、生き物の気配のない死んだような森があることを

感じていました。

そしてお腹の子どもがぐんぐん大きくなっていく中で、

森のこと少しずつ勉強して、現在の日本の山がどうなっているのか

少しずつわかってきたんです。

で、子どもが生まれ、ニュータウンだけれど雑木林を残した公園が多い

地域で、子育てしながら近所の公園を廻り歩く日々のなかで、

またまた緑の木々に癒される毎日でした。

ただ、子どもが１歳半から仕事を再開したので、子育てと仕事の両輪で

ただただ、日々をやり過ごす毎日で、森は遠くなっていきました。。。。

◇森づくりってどうよ！−１

森林ボランティアに始めて参加したのは、およそ１０年前かな〜。

神奈川県の津久井にある「さがみの森」という、当時としては森林ボランティアの

先駆けのようなところで、国有林を市民の手で保全、再生していく本格的な活動拠点で、

作業と合わせて、植生調査やバームクーヘンつくりなどの子ども向けイベントも

やっている素晴らしいフィールドです。

初めて参加したのは、確か６月か７月の下草狩りだったと思う。

山の急斜面に踏ん張って、植林した苗の廻りの雑草を大鎌でざっざっと

払い狩りする作業で、大鎌見るのも使うのも初めてなのに、

いきなり斜面で作業かよ〜〜〜って感じでしたが、

すんばらし〜景色の中で、いい空気たくさん吸って、大汗かいて、

まあ、ココロもカラダも喜ぶこと、喜ぶこと！

お弁当はおいしいし、作業の終わったあとは、すっかり草が刈られ、

やった感ばっちり〜。

終わった後は懇親会にて生ビールをぐび〜っ！！！

もう、言う事なしでした！

それで、すっかりはまりました♪